DocuSign, Inc. (ドキュサイン) ってどんな会社?

みなさん、こんにちは。Jamieです!

今回は、Nasdaq(ナスダック)に上場している、DocuSign, Inc. [Ticker symbol: DOCU] を分析してみます。

それでは早速いってみましょう!

DocuSign (ドキュサイン) の概要

DocuSign (和訳: ドキュサイン) は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコに本社をおく会社で、2003年に設立されました。

従業員は、2020年時点で6200名を超えており、アメリカを代表する巨大テックカンパニーとなっています。

Top management / 経営者

出典元 - DocuSign

Top managementは、同社のChief Executive Officer (CEO) の Dan Springer氏です。

同氏は、Software-as-a-Service (SaaS) の分野において、30年の間リーダーシップを経験されており、イノベーションとハイパーグロースを牽引されてきました。

DocuSignに参画以前は、Responsys (MKTG) において、ChairmanおよびCEOを務めており、2013年には$1.6Bの大型契約をOracle社と締結するという実績を残しています。

それ以前は、Modem Mediaでの Managing Director (MD)、TelleoでのChief Executive Officer (CEO)、NextCardでのChief Marketing Officer (CMO) 、McKinsey & Companyでコンサルタントとして、活躍されています。

同氏は、数学および経済学の学士をOccidental Colleより、経営学修士をHarward Universityより取得しています。

メインビジネス

DocuSign社の主要ビジネスは、電子署名サービス事業です。

出典元 - DosuSign

Electronic Signature

契約書等、フォーマルな文書を締結される際に、従来であれば紙ベースの文書に、署名あるいは(日本であれば)捺印をしていました。

これだと、"文書作成 -> 印刷 -> 署名 and / or 捺印 -> 郵送で送付、あるいはスキャンしてメールで送付" と非常に煩わしい作業を経なければならず、一つの文書を送付するのに、相当な時間を要してしまいます。

DocuSignのサービスを使用すれば、メールやチャットでURLを相手方に送り、電子上で文書の確認および署名ができ、作業自体が非常に簡略化できることから、時間の削減効果が高いです。

また、紙を使用しないため、資源使用の削減にも繋がります。

以下は、DocuSign公式紹介動画です。

Contract Lifecycle Management (CLM)

契約書等の公式な書類には、多くの条項や支払いに関する合意内容と、複雑な内容を多数盛り込む必要があります。

DocuSignのCLM機能を使用すれば、契約書の作成を数あるテンプレートから簡単に作成することが可能です。

文書を改訂する際も、CLM上で修正し各部門にレビューを流すことが可能なので、紙面に出して承認をもらうといった必要性は皆無になります。

また、支払い等契約書上重要なマイルストーンについては、CLMを経由して時期をリマインドしてくれる機能もあり、人的ミスによって客先に迷惑をかける可能性を軽減できます。

出典元 - DocuSign

売上高およびEPS (1株当たり純利益)

売上高は、FY2020年では$974.0Mであったのに対し、FY2021年には$1.45Bと1.5倍ほどに成長しています。

EPS (1株あたりの純利益)は、FY2020年では$0.31であったのに対し、FY2021年は$0.9と3倍ほどに向上しており、2022年には$1.32と大幅な上昇を見込んでいます。

なお、現在の株価は以下となっています。

ブログ運営者所感。

私自身、本職で国内外の会社と契約を結ぶ機会が多々あるのですが、その際に煩わしいのがこの契約書作成・署名・送付の作業です。

お恥ずかしい話しながら、文書作成はパソコンを使用して実施ているものの、署名や送付等は今だに紙ベースで実施しています。

その煩わしさから、”このような問題に直面している人は多いはず。何か良いサービスはないか。”と調査をした時に出会ったのが、このDocuSignでした。

デジタルな書面上にただサインするだけであれば、PDF上等でもできますが、それを公式な文書としてクラウド上で管理をして、紙として管理をする必要を無くした同社のサービスは、書面業務効率を劇的に改善してくれるサービスだと感じます。

また特に感銘を受けたのは、上述したCLM機能です。

従来であれば、契約書等を作成する場合は、さまざまなサンプルから使えそうな部分を取ってきて、弁護士の先生にレビューをお願いして....とこれまた時間もお金も要する作業でしたが、当該サービスを使用すれば、Cloud上で契約書の作成・改訂等が完結します。

DocuSignを使用すれば、わざわざや署名や原本の確認のために、物理的な紙で作業をする必要が不要になり、社全体のプロセスを大きく改善してくれることでしょう。

特に、国境を跨ぐ契約を絶え間なくやっている会社や個人には、相当なベネフィットがあると考えます。

2021年6月現在、日本国内においても、以下の有名企業が導入をしている実績があるとのことです。

  • ユニリーバ・ジャパン
  • パソナグループ
  • オリンパス
  • SanSan
  • 三菱商事

以上、少しでもお役に立てる情報があれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

注: 当記事は投資をお勧めするものではございません。

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