Astra Space, Inc. (アストラ) ってどんな会社?

みなさん、こんにちは。Jamieです!

今回は、Nasdaq(ナスダック)に上場している、Astra Space, Inc. [Ticker symbol: ASTR] を分析してみます。

それでは早速いってみましょう!

Astra Space (アストラスペース) の概要

Astra Space (和訳:アストラスペース) は、アメリカ合衆国カリフォルニア州アラメダに本社をおく会社で、2016年に設立されました。

従業員は、2021年6月時点で187名程度となっており、拡大期スタートアップ企業の一つになっています。

Top Management / 経営者

出典元 - Astra Space

Astra社のTop ManagementはChairman and Chief Executive Officer (CEO) のChris Kemp氏です。

同氏は、University of Alabama in Huntsvilleの学生時代に、Kroger社の食料品販売をオンライン上で行うNetran社を創業しました。

Netran社では、1997年から2000年までCEOを務めています。

21歳の時にNetran社を売却し、Classmates.comにChief Architectとして参画しました。

その後、2002年にはバケーション地の宿泊予約サービスであるEscapiaを創業し、2006年までCEOを務めています。同社は、2010年にHomeAway社に買収されています。

Escapia社を去ったあと、Kepm氏はNASA Ames research centerにおいて、Chief Information Officer (CIO) を務めました。

GoogleやMicrosoftとの協業を積極的に進め、その実績を買われたことで2010年にはNASA初のChief Technology Officer (CTO) for Information technology (情報技術) に昇格をしています。

2011年にNASAを辞職した後は、Cloud Computing会社であるFourth Paradigm Development (後にNebula) を創業しています。

そして、2016月10月に当Astra社を、現CTOのAdam London氏と共に創業しました。

メインビジネス

同社のメインビジネスは、ロケット打ち上げ(宇宙輸送)事業です。

2021年時点では、500kg程度の比較的小型のペイロード(人工衛星等)を高度500km / 中軌道傾斜角(地軸からの傾きを表す要素。一般的に角度が大きいと、到達するのにより多くの燃料を要します)に輸送することを主眼に置いています。

出典元 - Astra Space

ロケット打ち上げ時には、振動・衝撃・音響・静加速度という厳しい環境条件にさらされますが、同社のロケットはNASAが示すGEVS (General Environment Verification Standard) という比較的厳しい条件に適合していることを売りにしているようです。

出典元 - Astra Space

同社の歴史は浅いですが、これまでに4回試験飛行を実施しており、商業化に向けて歩みを進めています。

売上高およびEPS (1株当たり純利益)

同社は、2021年7月に上場したばかりということもあり、EPSや売上高の情報はもう少し詳細が明らかになり次第、掲載いたします。

なお、現在の株価は以下となっています。

ブログ運営者所感

Astra社は、2021年は特にホットな話題が盛り沢山の、宇宙業界の企業になります。

同社は、2021年7月にSPAC (特別買収目的会社) と合併することで、Nasdaqへの裏口上場を果たしました。

ロケット打ち上げ・宇宙輸送事業をメインビジネスとして掲げている企業は、米国内に多数誕生しており、その中でも打ち上げ実績の首位を独走するのが、以下のSpaceX社です。

要チェック
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Astra社のロケットは、SpaceX社のロケットは大きすぎて目的が合致しないような、500kg程度の比較的小さなペイロードを輸送することを目的としています。

昨今、電子機器の高性能化・小型化・宇宙環境下での高寿命化の恩恵を受け、人工衛星の小型化がトレンド化しており、その輸送市場を狙っていることが伺えます。

しかしながら、同様サイズ・能力のロケット打ち上げを事業としているプレーヤーは米国内外に多数いるため(今後情報収集をしてみます)、これから数年の打ち上げ実績が長期間での業績に直結するものだと考えます。

今後も同社の動向に注目していきたいと思います。

以上、少しでもお役に立てる情報があれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

注: 当記事は投資をお勧めするものではございません。

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