Zoom Video Communications, Inc. (ズーム) ってどんな会社?

みなさん、こんにちは。Jamieです!

記念すべきアメリカ企業分析第一弾は、NASDAQに上場している Zoom Video Communications, Inc. [Ticker symbol: ZM] です。

それでは、早速分析に入っていきましょう。

Zoom (ズーム) の概要

Zoom (和名: ズームビデオコミュニケーションズ) は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼに本社をおく会社で、2011年に設立されました。

従業員は、2021年現在4400名を超えており、巨大テックカンパニーとなっています。

Top management / 経営者

出典元 - Zoom

Top managementは、当社Founder & Chief Executive OfficerEric S. Yuan氏です。

Yuan氏は中国山東省出身であり、2021年に当社を創業しました。

氏は元々テレビ会議ツールを開発しているWebex社に在籍し、技術部門のVice presidentを務めています。

その後、Cisco社にWebex社が買収され、そこでも技術部門のVice presidentを務められています。

Cisco社では、1997年から2011年の間に、10人しかいなかったチームメンバーを800人に増大し、歳入がなかった状態から8億ドルまで業績を伸ばしました。

なお、1997年に渡米した際は、ほとんど英語が話せなかったそうです。

メインビジネス

出典元 - Zoom

このページを読んでくださっているの多くの方がご存知だと思いますが、当社のメインプロダクトはテレビ会議ツールであるZoom meetingsです。

新型コロナウイルス(以下、COVID-19)の影響により、世界中の多くの会社でオフィスワークが自粛されリモートワークに切り替わりましたが、それに伴いユーザー数が急激に増えています。

少し古い情報で恐縮ですが、2019年12月時点ではユーザー数が1000万人程度だったのに対し、2020年4月には3億人に増えています。

Zoom meetingsの他には、以下のプロダクトがあります。

  • Zoom Phone: その名の通り、Zoomが販売しているクラウド電話システム。オフィスの電話、ビデオ・Web会議・チャットなど全てバラバラだったものをクラウド上で一つに統合できる製品。
  • Zoom Rooms: 機器が常設された部屋で即座に会議が実施できるシステム。個人のPCを占有されることなく、会議中、自身のPCが使用できることがメリット。
  • Zoom Video Webinars: 最大1万人の大規模オーディエンスに向けたウェビナー提供システム。
  • Zoom Chat: Zoom meetingsのライセンスを取得すると使用可能になるチャットシステム。
  • Zoom Maket place: Zoomの効率を向上させるため、当該アプリと統合することができるサードパーティアプリを提供。

売上高およびEPS (1株当たり純利益)

売上高は、2020年では662.6Mドルであったのに対し、2021年には2.65Bドルと約4倍ほどに飛躍しています。

EPS (1株あたりの純利益)は、2020年では0.34ドルであったのに対し、2021年は3.34ドルと、こちらは約10倍に大幅に上昇しています。

なお、現在の株価は以下となっています。

ブログ運営者所感

この数年間でCOVID-19によるリモート勤務が増加したことにより、ユーザ数・売上高・純利益全てにおいて、飛躍的に向上しています。

私は本業の職業柄、色々なテレビ会議ツールを使用する機会が毎日のようにありますが、Zoomは特に動作が軽いです。

他のツールを使用していると負荷がかかり過ぎていることから、パソコンのファンが高速で回りっぱなしになったり、音声や映像が途切れたりすることが多々ありますが、Zoomを使っている時に限ってはそのようなことはほとんどありません

また動作が軽いことに関係していますが、ビデオやスクリーンシェアした際の画像が他のツールと比較して綺麗な印象もあります。

また、個人的にありがたい機能としては、オプションで同時通訳の機能を付加できる点です。

私は社内公用語が英語の会社に勤めていますが、同時通訳オプションを付加すると、一つの会議の中で英語や日本語等複数の言語を選択できるようになります。

そして、プレゼンターが話しているチャネルとは別のチャネルで同時通訳者がもう一つの言語に通訳した音声を聞くことができます。

双方のチャネルでは音声が競合しないので、選択した言語のみで会議に参加し続けられるというメリットがあり、複数言語で会議を実施する際に必須の機能となっています。

今後COVID-19が緩和された世界においても、今回のパンデミックを機にリモート勤務は各国で促進されていくと想像します。

その状況下で、今回テレビ会議ツールとして確固たる地位を築いたZoomの躍進はこれからも続くであろうと、私は予想しております。

 

以上、少しでもお役に立てる情報があれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

注: 当記事は投資をお勧めするものではございません。

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